如月五月の「ちょっと気になる話題、情報を斜め視線から」

ちょっと気になる話題、情報を斜め視線で解説

パナソニック、販売中止の液晶4Kテレビを改良して新モデルを発表

ダブルチューナーを搭載、Amazon  Alexaにも新たに対応

 

 前回(9月17日)の当ブログで、「パナソニック、売れ筋の液晶4Kテレビを販売中止」として同社が、販売好調なテレビを突然販売中止としたことを伝え「10月にも次期モデルが発売されるのではないか」との市場での噂を伝えたが、早くもその通りの展開となった。

 

 パナソニックは、20日「4Kチューナー内蔵ビエラ 2シリーズ7機種を発売」とするスレスリリースを発表、すでに生産完了となったGX850シリーズなどの事実上の後継機種GX855シリーズを10月18日から発売する。

 

 発売の一カ月前にテレビの新製品を発表するのが、一般的に早いのか遅いのかはよく分からないが、前モデル(GX850)の場合、発表は今年1月9日、発売日は1月25日だったから、発表から発売までの期間は16日、今回の28日というのは早い発表と言えるのではないか。

 

 想像するに、4Kテレビの販売台数ペースが急速に上向きになっていきたので、早めに発表することで、GX850シリーズの販売中止による他社への買い替えを阻止する狙いがあると思われる。

 

 さて、今回発表になった液晶テレビ4KビエラGX855シリーズだが、その特徴の詳細や評価についてはカタログや専門雑誌を見て頂くとして、個人的な感想を言えば、

  1. 4Kダブルチューナー内蔵で新4K衛星放送の裏番組録画に対応
  2. リモコンに音声操作マイクを内蔵
  3. AmazonのWorks with Alexaを搭載(スマートスピーカーで利用可能)

の3点だと思う。

 

 プレスリリースやカタログには「画質」「音質」の性能アップを多く記載しているが、前回のプレスリリースと比較したが、変化は見られなかった。

 

 大きな変更点の一つ目のダブルチューナー搭載は今回最大の目玉。これで他社と同等の機能を備えることになった。20日からラグビーのワールドカップが始まり4Kでも放送されることで、4Kへの注目度が高まり、テレビ局も番組数を増やしていくのは確実。

 開催初日に合わせて、新モデルを発表したのは「偶然」だろうか。

 

 次の特徴が、リモコンへのマイク機能の復活。これは前々モデルにあった機能だったのだが、前回のモデルチェンジでこの機能は「有機EL」テレビにのみ搭載されたのだが、ユーザーの復活要望が大きかったと思われる。

 メーカーとしては全モデルで音声認識機能に優れるGoogle アシスタントに対応に対応させたことで、「良し」と考えたようだが、手元のリモコンで操作するというニーズは根強いらしい。

 

 3つ目が、リモコン機能にも関連するが、Amazonのスマートスピーカー「Alexa」のアプリに対応したこと。今自宅にはAlexaが3台、Google Homeが1台あるのだが、メインで利用しているのはAlexaなので、この機能追加はありがたい。

 細かい点を言えば、全モデルでは発売後のバージョンアップで対応したAmazonのビデオ配信サービス「prime video」にも当初から対応している。

 

 気になる価格だが、購入予定の49型はAVウォッチなどによれば、16万円前後とのこと。これは全モデルGX850が20万円台でスタートしたことを考えると安い。

 

 幸か不幸か、最近になって自宅のプラズマテレビの寿命が一段と迫ってきただけに、発売以降に価格ウォッチを続けて、冬のボーナスシーズン辺りでの購入を真剣に考えている。